2015年5月8日金曜日

3Dプリンタを使ってみる(2)決死篇・Bトレの台車レリーフをつくろうとしてみる。



 の続き。

 途中大洗に巡礼に行ったりしたけど、それはまたあとでまとめるとして。

 そしてまたその途中に急ぎの仕事が入ったけど、それは言及しないとして。

 とりあえず、これを作ってみる。




この台車を作ってみます。

一番しんどそうな、一番上のefWINGを作ってみます。

カーボン製の台車。個人的に作ってみたい。



で、モデリングはできてます。

上のShade14のCGからそのままほぼパーツが作れる。


ただ、14はSTL変換がアホの子なので、

netFabb BASIC でデータを修正しなくちゃいけない。

あと、Shadeでは法線が頻繁に操作するたびにいろいろ変わるので、

Shade上で法線を統一しておく。

これ、パートをまたいでポリゴンが選択できないけど、

Ctrl押しながら指定すると、パートをまたいでポリゴン選択できるのね。

なんだできるじゃん、みたいな。


で、netfabbで修正。



でもbasic版だと、自動修復かけるぐらい使えない。

まあ、自動で修復してくれるのでありがたいんだけどね。

法線の不一致はこれで見つけられるけど、このソフトでは修正できないので、

Shadeでまたやる。


そして、最終的に出来たstlデータをRepetier-HOSTに送る。

で、slic3rというソフトでスライスする。


ところが、これが前からおかしかったんだけど、

ファイルのI/Oができない。

一度作ったスライスのパラメーターファイルが開けない。



で、よく調べると、

Windowsのアカウント名が漢字だった。



作業パスで2バイト文字通さないのね、slic3r。

今どきと思うけど仕方がない。

だいたい、PCのOSインストール時にユーザーネームで日本語通しといて、

その上で動くソフトが日本語通んないんだもん。

誰が悪いかというと、なすりつけ合いだろうなあ。



仕方なく、1バイト文字のユーザーアカウント作って、

Repetier-HOSTの再インストール。

当然、設定ファイルも別なんで、

や・り・な・お・し。

い・と・か・な・し。




それでも設定していく。

3Dプリンタの設定初期データも作りなおし。


で、ようやく元に戻ったっぽくなる。


スライスも出来た。

久しぶりに3Dプリンタも電源入れた。

ホットエンドとヒーテッドベッド加熱。

異常なし。

で、実行してみると、


あれ?

造形台の外にモノつくろうとしてるよ!

当然フィラメントがダラダラ機械の中に落ちていく。



止めて、設定を調べる。

これ、設定が制御ソフトとスライサーで2箇所あって、どっちがおかしいのかわかりにくい。

でもなんとか突き止めた。Y方向の0点とY方向の向きが逆になってた。

そりゃ、おかしいよねえ。

で、なおした。



造形開始。

すると、

ありゃ、底面にバリがどっさりできる。


そりゃそうだ、これ、前に電車の「顔」作るときに、こけないように、

ブリムってのを着ける設定のままだった。


それを着けない設定にして、もう一度やり直し。

で、出力終了。



こんな惨状。

使えたもんではない。





寸法はあってるけどね。ディテールはほぼ全滅。

なんでこうなるかというと、

 
 要するに、熱方式3Dプリンタって、「固まるマヨネーズ」をムニュムニュと盛り付けて造形するようなもんなのね。

 厳密に積層じゃないの。

 だから、どうやっても「角」がうまく作れない。どうしてもムニュムニュになる。
 それはヘッドの動きの速さいじってもダメ。遅いと造形は確実だけど、その分ヘッドが造形物加熱しちゃうから。
 精密なものって角がきちんと作れんとダメだよね。

 熱方式は、正直、どうやっても、望む鉄道模型用としてはダメだと思う。

 事実、あんま「すごい!」っていう作例見たことないし。



ウチのはこれが限界かも。


 結局金型整形かプラでのスクラッチでいいやん、という感じにになる。
 精度と速度のバランス的に、ニッチ過ぎて居場所がない感じなのね。

 とにかく、精密な「角(カド)」が作れないのが致命的。


というわけで、もうダメポ、という感じです。


以上を持ちまして、この企画、失敗ということで。



無念。



このことがわかるために6万円払ったのか……。まあ、仕方ないよね。

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